九月
masaには山のイメージがある
山を見るたびに
masaを見た
九月の山は
光り輝いていた
”この深き 闇を掘れ掘れ 九月尽” |
”寂しきは 痩せたる月と 穴まどひ” |
”宵に醒めて 憂き世の露と 細い月” |
”流灯の 切なきは更に 老いて染む” |
”ちちははの 老い続きたる 墓参り” |
”山の田に 陽の忘れたる 曼珠沙華” |
”何の穂か あらよしよしと 月を撫で” |
”老い案山子 今年は 蓑を 頂きぬ” |
”帰り道 友の顔にも 山の柿” |
”音信の 途絶えし郷や 萩の庭” |
”二年目の 秋冷を聴く 夜逃げかな” |
”秋韻は 昨日を弔ふ 気配なり” |
”狂う毎 我を責めて も 水は澄み” |
”独り寝の 枕に秋の 匂ひ染み” |
”涙もろく なりてきっぱり 竹を伐る” |
”今日の月に 獣の爪を 欲しくなり” |
”電柱は 斜めに秋の 空を切る” |
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