12月



紅葉から
徐々に色を落とす
「寝ている」
その表現が良く似合う
masaもまた
寝ている

「銀杏の 落ち葉に滑る 烏かな」

「凍て蜂を 柔らに摘む  昼餉かな」

「家も友も 捨てて彼岸の 冬の海」

「北風に 冴え渡る我が 前照灯」

「生きて良し 午前2時なる 虎落笛」

「コイランも おっくうになる 白い息」

「落ち葉焚き 衣に染む香ぞ 懐かしき」

「絶望を 重ねてなおも 霜撫ずる」


「川涸れる 故郷はかつて 寂しかり」

「子の呉し 茶も汚れたる 手袋よ」


「柚子風呂を 夢に浴みたる 夜明けかな」

「真夜中の 遠き火事かな 書を開く」

「冬木立つ 今一度の 春を乞い」

「待つ人の 無き部屋は今日も 凍てしかな」

「少しでも 前向きかと問う 山は眠る」

「叱られし 山の隠れ家 笹子鳴く」

「これまでと 三とせ の霜夜 迎え居ぬ」

「目を拭い 冬ざるる先に 行かむかな」

「身の上を 混ぜてやりたき 雪溶けぬ」

「風花よ 更に遠くへ 西に逝け」

「暦売り 過ぎしを問へば 鬼笑ひ」


11月目次3月

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送